ただ、AirTagなどのBluetoothを利用した紛失防止タグには、車両の盗難対策という観点では、少し気をつけたい特徴があります。
実は、AirTag自体がGPSで現在地を取得し、直接送信しているわけではありません。AirTagはBluetooth信号を発信し、近くを通ったiPhoneなどの対応デバイスがその信号を検知することで、位置情報がネットワークを通じて持ち主に届く仕組みです。
つまり、周囲に対応するデバイスが存在することが、位置情報を更新するための重要な条件になります。
例えば、人通りの多い市街地であれば、近くのデバイスを通じて位置情報が更新される可能性があります。
しかし、人の少ない山間部や港湾施設、郊外の倉庫などに車両が移動してしまった場合はどうでしょうか。
近くに対応デバイスがなければ、新たな位置情報を取得できず、車両がどこにあるのか分からない時間が生じる可能性があります。また、AirTagには、知らないうちに他人の行動を追跡することを防ぐための通知機能もあります。これはプライバシーを守るうえで大切な機能ですが、盗難車両の追跡という用途では、必ずしも都合の良い仕組みとはいえません。
もちろん、AirTagが盗難対策にまったく役立たないわけではありません。紛失物の発見や、状況によっては車両の位置を把握する手段にもなり得ます。ただ、「なくした物を探す」ことと「盗まれた愛車の移動を把握する」ことでは、求められる機能が少し異なります。
POLARISSは、GPSなどの衛星測位とLTE通信を利用して位置情報を送信する、車両向けのサービスです。駐車中の愛車の移動を検知するとLINEに通知し、その後の位置確認も行えます。
もちろん、POLARISSも携帯回線の圏外や衛星電波が届きにくい環境では、位置情報の取得・送信が難しくなることがあります。それでも、近くを通る第三者のスマートフォンを前提としない点は、Bluetoothタグとの大きな違いです。
盗難対策に絶対はありません。物理ロックなどと組み合わせながら、万が一のときにも次の行動につなげられる備えをしておくことが大切だと考えています。
大切な愛車を、盗まれた後も見失わないために。
POLARISSは、これからも愛車を守るための選択肢を広げていきます。
